若手天文学者に支援を 福島での学会、旅費高騰でキャンセル続出 | 毎日新聞

若手を中心としたアジア太平洋地域の天文学者を集めて8月に福島県郡山市で開かれる国際学会で、航空運賃の高騰の影響で参加のキャンセルが相次いでいる。組織委員会は「少しでも多くの若手に参加してほしい」と、旅費などを支援するための寄付金を募っている。 国際学会は「APRIM（エイプリム）2023」で、8月7～11日に郡山市で開かれる。アジアの若手天文学者の登竜門的な国際学会で、毎回500人規模の研究者や大学院生が集まり、天文学や惑星科学の最新の研究成果を発表したり、国際協力の進め方などを議論したりしている。日本で開催されるのは21年ぶり。 しかし、新型コロナ禍後の需要急増や原油高騰に伴い、航空運賃が高止まりしている。組織委の責任者の一人、渡部潤一・国立天文台上席教授によると、17年に台湾で開かれた前回は旅費の補助を申請したのが約70人だったのに対し、今回は約200人にまで膨らみ、「前代未聞の多さ」