売却後の展望、情報なく そごう・西武労組「伝家の宝刀」抜いた背景 | 毎日新聞

西武池袋本店のシャッターに全館臨時休館となったことを知らせる紙を張る男性＝東京都豊島区で2023年8月31日午前9時2分、藤井達也撮影 百貨店の西武池袋本店で31日、大規模百貨店では約60年ぶりとなるストライキが行われた。厚生労働省のまとめによると、ストライキの件数（半日以上）は労使協調路線の広がりもあって1974年の5197件をピークに減少し、近年は30件台で推移している。そんな中でストが復活した背景には何があったのだろうか。労働者の「伝家の宝刀」は、どのような効果があったのか。 社会問題として広く認知 「池袋西武がどうなってしまうのかが分からない状態が1年半以上続いている」 そごう・西武労働組合の寺岡泰博委員長は組合員へのスト権投票を準備していた7月、怒気を含んだ声で取材にそう語った。 2022年11月に親会社のセブン＆アイ・ホールディングス（HD）が米投資会社への売却方針を発表した後

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そもそも2022年の7&iの入札に対して応募したのがファンド3社であった時点で、百貨店業態・同規模維持の命脈は尽きていた。固定資産売却して有利子負債圧縮、不採算事業縮小は避けられないだろうなと。

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「団交申し込んだがセブン側は「使用者ではないので団交には応じない」…そこで労組はスト権を活用」「効果はすぐに表れた。セブン＆アイ役員がスト権確立後の団交のうち4回に参加し、井阪隆一社長が参加した回も」