ウクライナ侵攻：ウクライナと欧州、穀物輸出代替ルート強化 安全確保やコスト分担、課題 | 毎日新聞

ロシア軍の無人機攻撃で破壊された穀物倉庫＝ウクライナ南部オデッサ州で2023年8月16日、ウクライナ軍提供・ロイター ウクライナと欧州各国は、ロシアが7月に履行を停止した黒海経由のウクライナ産穀物の輸出ルートに代わる経路の強化を進めている。欧州連合（EU）は8月31日、ウクライナやルーマニアなどを流れるドナウ川周辺に調査団を派遣し、本格的な輸送拡大策の検討を開始した。ただ、ロシアはウクライナで代替ルートへの攻撃を続けており、安全確保や資金の調達などが課題となる。 代替ルートとして期待が高まるのが、ウクライナ南部オデッサ州からドナウ川を経由し、ルーマニア東部コンスタンツァ港を通り黒海に抜ける経路だ。8月18日に開かれた両国首相による会談で、ルーマニアのチョラフ首相は同国を経由するウクライナ産穀物の輸送量を現在の月約200万トンから400万トンに増加させる計画を発表した。ドナウ川のしゅんせつや