ジャニーズ性加害 「男性の性暴力被害」はなぜ見えにくいのか | 毎日新聞

ジャニーズ事務所の開設から40年以上にわたって繰り返された故ジャニー喜多川氏の少年たちへの性加害。被害者の多くは親にも誰にも相談できずに苦しんでいた。男性の性暴力被害について研究する立命館大大学院人間科学研究科の宮崎浩一さん（35）は「男性の性暴力被害は社会から見えづらい」と言う。なぜ長期間、被害は潜在化し、被害者は沈黙を強いられたのか。宮崎さんへのインタビューを、前編と後編の2回にわけてお届けする（後編は23日午前10時公開予定）。 「男が被害に遭うわけがない」という偏見 ――ジャニーズ事務所の外部専門家による再発防止特別チームの調査報告書では、多くの被害者が「からかわれると思って誰にも言えなかった」「男性に犯されたなんてかっこ悪くて……」「ずっと秘めておかねばならない苦しさがあった」などと打ち明けています。何十年間も誰にも言えなかった人も少なくありません。 ◆性暴力被害は被害者の性別に

[kechack]

被害を打ち明けようにも「信じてもらえない」「ばかにされるだけ」という不安の声が数多く寄せられました