火論：若い脳とSNS＝大治朋子 | 毎日新聞

＜ka－ron＞ 大気汚染やニコチンと同様に、SNS（ネット交流サービス）は「環境毒物」だ――。 ニューヨーク市が14日に発表した提言である。市はSNSが特に若者の健康を損なうとしてこの日、動画投稿サイト「YouTube（ユーチューブ）」やTikTok（ティックトック）など五つのSNSを運営する企業に対策と損害賠償を求めて訴訟を起こした。 それによると、米国では13～17歳の若者の3分の1以上がSNSを「ほぼ常時」利用し「使い過ぎ」だと感じている。だが、その半数以上は利用を減らすことが「難しい」と答えている。2020年までの10年間で、継続的な悲しみや絶望感を訴える未成年は40％増加。自殺しようとする未成年も36％増え、SNS依存との因果関係が指摘されているという。