とちぎキャンパる：駅弁発祥の地で 仕出し屋「松廼家」の取り組み | 毎日新聞

宇都宮ときいて一番にイメージするものはやはりギョーザではないだろうか。しかしながら、宇都宮には駅弁発祥の地としての顔があることをご存じだろうか。駅弁に関する記述のある最古の文献に出てきた地名が宇都宮であったことから、宇都宮が駅弁発祥の地の最有力候補であると言われている。JR宇都宮駅中で店を構えている、仕出し屋の「松廼家（まつのや）」営業担当の星野至紀さん（50）に、県内の駅弁の歴史や取り組みについて話を聞いた。 【宇都宮駅弁取材班】 1885年のJR宇都宮駅開業当時、「お弁当屋さん」という概念がないときに、同駅前に構える白木屋旅館が鉄道開業と同時に、おにぎり二つとたくあんを竹皮に包んで、納めたのが最初の記録であるそうだ。駅弁と言えば、日本で初めて鉄道が開通した（1872年）新橋駅のイメージが強いが、宇都宮が発祥だったとは。ここではそんな宇都宮の隠れた食文化である駅弁について掘り下げていく。