鹿児島県警：鹿児島県警文書、掲載記者宅捜索 データ強制削除か | 毎日新聞

鹿児島県警が、刑事裁判のやり直しを求める再審請求で弁護側に利用されるのを防ごうと、捜査書類の廃棄を促す内部文書を作成していた問題で、文書を掲載したインターネットメディアが県警から捜索され、文書データを強制削除された疑いがあることが判明した。同メディア代表の記者は県警に「苦情申出書」を送付した。 メディアは、福岡市に拠点を置く「ニュースサイト ハンター」。文書は県警が23年10月2日付で配布。「再審や国賠請求等において、捜査書類が組織的にプラスになることはありません！」と廃棄を呼びかける内容だった。 県警は24年4月8日、捜査関連情報などを外部に漏らしたとして、地方公務員法（守秘義務）違反容疑で県警曽於（そお）署の巡査長（当時）＝同違反で起訴＝を逮捕。苦情申出書によると、この事件の関係先としてハンターの記者宅も同日、家宅捜索を受けパソコンなどを押収、文書は消去された。