生活保護費から借金返済 県社協督促、25万円分割で 桐生の60代男性、市に求められ ／群馬 | 毎日新聞

桐生市の60代の男性が、生活保護の受給開始前に県社会福祉協議会から生活福祉資金として借りた約25万円の返済を市から求められ、月々の生活保護費から分割払いで返済していたことが明らかになった。保護費は「健康で文化的な生活」を送るための最低限の資金に当たり、生活保護法で債務による差し押さえを免除され、借金返済に充てることは一部の例外を除いて認められていない。社会福祉の専門家は「保護費からの返済を促した市の態度は不適切」と批判している。【遠山和彦】 この男性は、市から紹介された太田市のNPO法人に財産管理を委託。毎月の保護費は一旦、NPOが管理する銀行口座に全額が振り込まれ、そこから毎週、男性の別の口座に分割支給されていた。男性はNPOとの契約を解除している。