24色のペン：国境なきデジタル性犯罪と戦う＝日下部元美（ソウル支局） | 毎日新聞

デジタル性犯罪被害者支援センターのシン・ボラ院長＝ソウルで2024年6月11日午前10時6分、日下部元美撮影 「これまでさまざまな支援の成果があったが、明かさずに黙々と働いてきた」。6月中旬、韓国のデジタル性犯罪被害者支援センターが初めてメディアに公開された。 センターはネット上などで性被害にあった被害者への相談業務や、本人の同意なく流出した撮影物を人工知能（AI）技術を駆使しながら、削除などに当たる。2018年に政府傘下の女性人権振興院内に設置されたが、被害者への配慮や個人情報の観点などから、メディアに向けて詳しい業務を説明してこなかった。 デジタル性犯罪は同意されていない撮影物をネット上に流布したり、流布をちらつかせ脅迫したりする行為が代表的だ。近年は日韓ともに、わいせつ目的であることを隠し、無警戒な子供や未成年者を優しい言葉や態度で手なずけ、性的な写真や映像の撮影、提供を求める「グル