「大きな成果を自負」の岸田外交 安保面で「日米一体化」を加速 | 毎日新聞

米ホワイトハウスで開かれた歓迎式典での演説後、握手を交わす岸田文雄首相（左）とバイデン米大統領＝2024年4月10日、秋山信一撮影 岸田文雄首相は14日、9月に予定される自民党総裁選への立候補を見送る意向を表明した。 軍事力を増強する中国やロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮の核・ミサイル開発などで安全保障環境の厳しさが増す中、岸田文雄首相は同盟国・米国との連携を前面に押し出し、防衛力の強化にまい進した。首相は14日の記者会見で「強固な日米同盟を基礎に、分断が進む国際社会において協調に向けた国際的な議論をリードし、外交を多角的に展開した。大きな成果を上げることができたと自負している」と述べた。 首相の外交・安全保障政策の象徴とも言えるのが、2022年12月に踏み切った外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など安保関連3文書の改定だ。相手国のミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」