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「ミスミソウ」に見る、閉じた社会と壊れていく心 - たまごまごごはん
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「ミスミソウ」に見る、閉じた社会と壊れていく心 - たまごまごごはん
「田舎はいいね」って誰が言い出したんだろう。 そうなんだ、田舎はすごくいい。空気もきれいだし、景色... 「田舎はいいね」って誰が言い出したんだろう。 そうなんだ、田舎はすごくいい。空気もきれいだし、景色も美しいし、人も本当にあったかい。 都会にはない何かが残っている。 本当に? 何が残っているの?何が残っているの? 狭くてがんじがらめの視野が残っているんじゃないの? ●田舎の鬱屈● 田舎では、発散しきれないストレスがどんどんたまっていく。 そんな「鬱屈」という文字が見事に再現されたのが、押切蓮介先生の「ミスミソウ」です。 田舎の学校でクラスメイトのイジメにあう、少女春花の物語…と書くと「いじめカッコワルイ」的な感じを受けてしまいますが、もうそんなレベルでの話しじゃないです。 ここに叩きつけられているのは善悪すらも混沌とした、狭い狭い視野の中での圧迫感です。 そもそもクラスの人数が少ない地域だと、それだけ家族のような関係が築かれるという利点もありますが、同時に他者が入り込めないような集団を作り