アニメーション版「この世界の片隅に」を捉え直す（１）「姉妹は物語る」 | マンバ通信

2016年11月、ついにアニメーション版『この世界の片隅に』が公開された。アニメーション好きばかりでなく、原作であるマンガのファンからも高い評価を受けている。2回あるいは3回観たという知人もいる。わたしは4回観た。名作であることは間違いない。しかし、名作名作と言っているだけでは飽き足らない。そろそろこの物語について、ネタバレも含めて自由に語りたくなってきた。 わたしはふだん、誰か一人の行為ではなく、行為と行為のやりとり、すなわち相互行為を扱う仕事をしている。だから、アニメーションで交わされる会話をきくときには、特定の誰かの声の魅力に聞き入るよりも、誰かと誰かの相互行為において彼らの声がどんな風にきこえてくるか、それを手がかりにアニメーションの受け手はその場面をどんな風に理解しているかが気にかかる。また、原作とアニメーションのどちらがよいか、ではなく、アニメーションが原作をどう翻案することに

[hi_kmd]

原作の、控えめでありながら重層的な表現が、片渕監督によってどのように立体的に捉え直されたか。素晴らしい解説。

[kowyoshi]

広島弁と呉弁という言葉の違いなど、声という切り口ですずとすみの姉妹の関係をひもとく。個人的には「そういう見方があるのか！」と気づかせてくれるいい評論だと思った。

[archivist_kyoto]

改めて読み返してこの読みはさすが

[hiro7373]

映画鑑賞済みの人向けの原作も含めた詳細な考察。読み逃してたので、ちょっとずつ読んでみる

[steel_ball_run]

漫画と映画をまた見直したくなるよい解説

[navix]

「アニメーションは、冒頭のエピソードを姉妹の会話に翻案することによって、この愉しみを、原作から掬い上げている」

[tetzl]

ネタバレ注意｜「語り」における他者性みたいなとこ、ソンタグの「世界の同時性を生きる」というスピーチを思い出した。『だからこそ、フィクションが必要なのです』

[y-mat2006]

姉妹の会話によって円環構図が閉じたバケモンのエピソード。

[yk183]

かえるさん

[Imamu]

細馬宏通氏

[scipio1031]

呉と広島のこのような違いは、昭和20年を単に「終戦の年」「原爆の年」とまとめることではけして見えてこない。呉での一日一日の生活を順に追い、昭和20年7月にたどりつくことで初めて浮かび上がってくるものだ。

[ilya]

2016/11/28

[mugi-yama]

いかん、ちょっと読んでしもうた

[gcyn]

『アニメーションで交わされる会話をきくときには〜誰かと誰かの相互行為において彼らの声がどんな風にきこえてくるか、それを手がかりにアニメーションの受け手はその場面をどんな風に理解しているかが気にかかる』

[sho]

ちょっと深読みがすぎるきらいがあるが、すばらしい考察だと思う。続きも良い。

[tonda65]

これは読み応えある文章。おふろおふろ

[kiku72]

“細馬宏通”

[Dersu]

「自他の行為を芝居めかして語り、お互いを物語の中に引き入れる姉妹の愉しみ」