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物が二重に見える ~スマホ内斜視(井上眼科病院 若倉雅登名誉院長)~
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物が二重に見える ~スマホ内斜視(井上眼科病院 若倉雅登名誉院長)~
スマホの使い過ぎで、体の不調を訴える人が増えている。物が二重に見える「複視」を訴える急性内斜視、... スマホの使い過ぎで、体の不調を訴える人が増えている。物が二重に見える「複視」を訴える急性内斜視、いわゆる「スマホ内斜視」もその一つだ。スマホ内斜視の詳細や治療法について、井上眼科病院(東京都千代田区)の若倉雅登名誉院長に聞いた。 ▽神経のけいれんで発症 近くの物を見るときは、ピントを合わせるために脳から神経が刺激され、眼の鼻側に付いている内直筋が縮むことで、両眼が内側に向く。これを近見(きんけん)反応という。 近くの物から遠くの物に視点を移すと近見反応は緩められる。脳にそれをつかさどる機能はなく、眼は自然に元の位置に戻る。しかし、近くの物を長時間見続けることで近見反応が制御不能になると、神経がけいれんを起こして眼は内側に寄ったままの状態となる。これが急性内斜視だ。 ▽手術で眼の向きを調整 若倉名誉院長によると、近年スマホやタブレットなどで目を酷使したことが原因と思われる急性内斜視で同院を受