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無料オリジナル小説 ボラ魂 2ー22|3億円詐欺られたweb漫画家・マーティー木下の部屋
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無料オリジナル小説 ボラ魂 2ー22|3億円詐欺られたweb漫画家・マーティー木下の部屋
『まあ、一つハッキリしてることはあるな』 『何?』 『まずこの紙がすごいダサイ。捜索以前の問題だな... 『まあ、一つハッキリしてることはあるな』 『何?』 『まずこの紙がすごいダサイ。捜索以前の問題だな』 キッパリと言い切る和也。手で紙を広げて真子に改めて見せる。確かに手書きな上に、写真以外は黒一色。少し目立ちにくいかもしれない。しかし真子は、 『別にいいんじゃない? 私はこういう真面目な感じ好きだけど。誠意が感じられて』 『はあ〜あ。貧さん、ちょっと考えてみようぜ』 『いや、貧さんって何よ?』 おそらく貧乳の意味だとは思う。だが自分でツッコむのは何となく嫌だ。なのでジト目で問い掛ける真子。しかし和也は完全に無視して、 『いいか? 仮にこの後、犬を捜すために街にこれを貼るとするだろ? そうしたら誰もこんなイモイ紙なんか見ねぇよ。スルーされて終わりだぜ』 『それは個人の見方でしょ……ってか、この人はもうそれぐらいはやってるんじゃない?』 『細かい事はいいんだって。とにかく俺はこんなダサイ張り紙