赤めだか 作：立川談春 - 成馬零一が考えていること。

赤めだか 作者: 立川談春出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 30人 クリック: 195回この商品を含むブログ (295件) を見る 「あのネ、君達にはわからんだろうが、落語っていうのは他の芸能とは全く異質のものなんだ。どんな芸能でも多くの場合は、為せば成るというのがテーマなんだな。一所懸命努力しなさい、勉強しなさい、練習しなさい、そうすれば必ず最後はむくわれますよ。良い結果が出ますよとね。忠臣蔵は四十八士が敵討ちに行って、主君の無念を晴らす物語だよな。普通は四十七士がどんな苦労したか、それに耐え志を忘れずに努力した結果、仇を討ったという美談で、当然四十七士が主人公だ。スポットライトを浴びるわけだ。でもね赤穂藩には家来が三百人近くいたんだ。総数の中から四十七人しか敵討ちに行かなかった。残りの三百五十三人は逃げちゃったんだ。まさかうまくいく

[hitoriyokozuna]

とてもかんたんな言葉で真理を現す…。さすがです。

[raitu]

「努力して皆偉くなるんなら誰も苦労しない。努力したけど偉くならないから寄席に来てるんだ。『落語とは人間の業の肯定である』。よく覚えときな」

[nkdsk]

「お前に嫉妬とは何か教えてやる」