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「掻爬法」という中絶手術に使う器具。左のトング状の鉗子(かんし)で子宮内容物を除去し、右のスプー... 「掻爬法」という中絶手術に使う器具。左のトング状の鉗子(かんし)で子宮内容物を除去し、右のスプーン状の器具で掻き出す 日本における中絶件数は、戦後もっとも多い時で117万143件(1955年)。その後は43万6299件(1991年)、20万2106件(2011年度)……と減少傾向だが、今も12万6174件(2021年度)ある。中絶の方法は日本では戦後からあまり変わっていない。妊娠初期に行う中絶は、「掻爬(そうは)」と「吸引」という手術法で行ってきた。 その医師はスプーン状の手術器具を持った右手を前に出し、押し込むようなしぐさで説明した。 「これを子宮に入れ、子宮の内膜をガリガリッてやるんです。習った時、内容物を残さないよう『ガリガリする感覚がわかるぐらいまでやれ』と言われました。でも、下手な人がやると、子宮に穴を開けてしまったりします。数多く実施している医師は大抵経験しています。盲目的手術
2023/07/29 リンク