なぜ医師と患者はわかりあえないのか？ 行動経済学が指し示す「共存の作法」（石戸諭） - エキスパート - Yahoo!ニュース

医者と患者は「水と油」と同じくらい交わらないものと描かれることが多い。 患者はしばしば医師に不満を持つ。「医者はどうして、数字や根拠ばかりを説明して私の気持ちをわかってくれないのだろうか」 あるいは医師も患者に思うことはあるだろう。「どうして、現状に合わせて合理的な治療ができる根拠を提示したのに、根拠があやふやな治療にこだわるのだろう」 このすれ違いに経済学者と医師が両方の知見を持ち寄り、研究を進めたのが大竹文雄・平井啓『医療現場の行動経済学』だ。行動経済学は人間―もちろん医師も含むーがどうしても持ってしまうバイアスを解き明かしてきた。 例えば、利用可能性ヒューリスティックという考え方がある。この本の文脈に即して言えば、医学的に正しいことよりも身近で目立つ情報を優先して意思決定に用いてしまうことだ。 「がんが消える」錠剤を使いたいと言われたら……本書の事例で言えば「がんが消える」という錠剤

[NATROM]

「医学的な情報を懇切丁寧に説明すれば、患者が合理的な意思決定をすると思っているほうが、実は研究によるエビデンスを無視した発想」。本当にそう。

[hi_kmd]

学術的根拠のある話を、学術的根拠の価値を知らない人に対してどう説くか？と言う話。医学や自然科学に限らず、考えるべきことだとおもう。

[summoned]

この例は民間療法と医療を両立可能なものなのでむやみに否定せず患者の意思を尊重するお医者さんも多いだろうけど反医療的な民間療法だったら一気にことは複雑になるよね

[quick_past]

医師に対して負荷かけすぎ。患者へのアプローチや精神的ケアは別にチーム作ったほうがいい。それもオカルトではなく、ちゃんと標準の有効な医療に戻すためのものを

[richard_raw]

医は仁術、というやつですね。/事実だけ欲しいときもあります。

[counterfactual]

"どうだろう。この患者はおよそ非合理でニセ科学的なものに騙されている哀れ被害者ではないだろうか。" そういう人に科学的な説明は通じないので、情に働きかけつつ、合理的な選択を促すというテクニックが必要。

[maeda_a]

"医学的な情報を懇切丁寧に説明すれば、患者が合理的な意思決定をすると思っているほうが、実は研究によるエビデンスを無視した発想なのだと言えるのかも"