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大学教授「ここ20年、東京23区の出生数は減っていない」異次元の少子化対策は正社員パワーカップル向け?
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大学教授「ここ20年、東京23区の出生数は減っていない」異次元の少子化対策は正社員パワーカップル向け?
岸田内閣が先月末にまとめた「異次元の少子化対策」のたたき台に対して、冷ややかな視線が向けられてい... 岸田内閣が先月末にまとめた「異次元の少子化対策」のたたき台に対して、冷ややかな視線が向けられている。朝日新聞社が今月8、9日に実施した世論調査によると、少子化問題の改善に「期待できない」という回答が61%を占め、「期待できる」の33%を大きく上回った。日本では1990年代から少子化対策が進められてきたが、事実上、失敗に終わってきた。その原因について、家族社会学が専門の中央大学の山田昌弘教授は「これまでの少子化対策は、子育て世帯の3割程度にすぎない正社員同士の夫婦の世帯に向けたものだった」と指摘する。大多数の世帯に届かない施策が、また繰り返されかねないという。 「少子化が加速しているといっても、ここ20年、東京23区内で生まれた子どもの数は減っていないんですよ」と、山田教授は言う。 「23区には大卒の大企業の正社員同士の共働き、いわゆる『パワーカップル』が集中している。ここでは育児休業制度の