給与や地位で“報われない時代”に必要なものとは？ | 日刊SPA!

夢、仲間、絆、希望、笑顔、理想の自分――。ブラック企業に限らず、“ポエムな言葉”が盛り込まれた社歌を歌いながら体操したり、社員に駅前清掃を強要する企業も少なくない。こうした独自の規定を義務づけ、社員の労働意欲を引き出し洗脳しようとする「ポエム化する日本企業」の実態とは？ ＜ポエム擁護派＞ ◆報われない時代だからこそ、ポエムが広がるのは必然 「ポエムは大きく2つに分けられる」と話すのは、株式会社らしさラボ代表取締役の伊庭正康氏だ。 「一つは自分自身（I）や会社（WE）のために自分たちを鼓舞するポエム。もう一つは、彼ら（THEY）あるいは誰かのために役に立ちたいという理念的なポエム」と説明し、伊庭氏は「今の日本企業にポエムが蔓延するのは必然的なこと」と語る。 「努力をすれば給与や地位で報われる時代ならポエムは必要なかった。しかし、企業は給与や地位で報いることができない時代になり、代わりに心を満