nix in desertis:最近読んだもの・買ったもの（『乙女戦争』他）

『乙女戦争』１巻。フス戦争が舞台の歴史漫画である。主人公はフス派の少女（シャールカ）で，しょっぱなから家族はおろか自分以外の村人全員が異端狩りで殺害され，自分も強姦されるという不幸すぎる始まり方をする。村から脱出して道を歩いていたところで，ヤン・ジシュカとその傭兵団に出会い，フス戦争の開戦とともに少女の物語も動き出していく。１巻はその出会いから，ヴィトコフ丘の戦い前まで。残念ながら，物語開始時点で第一次窓外放擲事件は終わっているので，本作での描写は無い。 → フス戦争なので主要な対立軸の一つは信仰の問題になるが，必ずしもカトリック側が悪，フス派（ターボル派）が善としては描かれていない。ヤン・ジシュカからしてちっとも信仰を持っていないのだが，その彼がなぜにターボル派の事実上の頭領に成り上がったのか。大方の予想が着くように狂信的な信仰心の“悪用”にあるのだが，その辺は２巻以降で描写されている。

[DG-Law]

↓『わが祖国』第３曲のシャールカは，民間伝承の「乙女戦争」の登場人物から取っているので，この漫画と由来が同じですね。第１曲のヴィシェフラトもフス戦争の激戦地で本作に登場し，第５曲は「ターボル」。

[c_shiika]

ピーヒャララみたいな名前の武器がもののけ姫っぽいなあと思った（こなみかん）

[cider_kondo]

「歴史物としては比較的進行が早く安心して読んでいられる作品」という言葉の重み。それぞれの終章となるであろう「ヒストリエ・ディアドコイ戦争編」とか「チェーザレ・ナバラ王国編」とか、あんま読める気がしない

[allezvous]

この漫画を知る前から、我が祖国の１，５，６曲がフス戦争絡みだからシャールカもフス戦争のジャンヌダルクみたいなもんかと思ってたけど、全然関係ないのね。勉強になった https://en.wikipedia.org/wiki/The_Maidens%27_War

[daybeforeyesterday]

うーむ

[kaionji]

やっぱりそうだったんだ“ピーシュチャラで武装した少女たちという描写が大嘘である”

[shigak19]

別のサイトで紹介は読んでいたのだけれど、しかしこの表紙でそういう物語なのですかうーむ/ああそういえば、『わが祖国』の第3曲も女達の戦いがモチーフだったけれど、あっちの「シャールカ」とは無関係なのかしら