nix in desertis:高校世界史でいかにリシュリューと三部会停止を記述するか

高校世界史深掘りシリーズの小ネタ。ルイ13世の宰相といえばリシュリューであるが，ルイ13世の在位年1610〜43年，リシュリューの宰相就任は1624年である（1642年に在任のまま死去）。つまり，ルイ13世とリシュリューのコンビが組まれたのは，ルイ13世の治世33年の後半，約18年ほどであった。ルイ13世は即位時点で９歳であり，母后マリー・ド・メディシスが実権を握っていた。そのマリー・ド・メディシスが，1614-15年の（全国）三部会に聖職者代表として出席・活躍したリシュリューに目をつけて登用した。その後，ルイ13世は長じて母の専横を嫌って親政を開始したが，それでも母の寵臣だったリシュリューは追放せず，どころか宰相に引き上げた。リシュリューはマリー・ド・メディシスの寵愛ではなく，その才覚によって宮廷に留まったと言えよう。 リシュリューの事績は多岐にわたるが，高校世界史上，その一つとして挙げ

[DG-Law]

今回は学説の更新等が無関係な，純粋な教科書記述上の工夫の話。

[machida77]

ややこしい経緯の部分をどうまとめて記述するか／2001早稲田社会の設問の記述は「ところがルイ13世の宰相リシュリューが（）年に三部会を解散すると，それ以来170年以上にわたって開かれることがなかった」だった

[allezvous]

ルイ13世「枢機卿に全部任せてるので…」リシュリュー「陛下から何も言われなかったので…」/大昔のアニメ三銃士で悪役が枢機卿枢機卿言われてて、当時は枢軸国と混同してたけど、リシュリューって第二身分なんだな