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出口のない場所での生き方ー読書感想#22「漂流」(吉村昭さん)|読書熊
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出口のない場所での生き方ー読書感想#22「漂流」(吉村昭さん)|読書熊
吉村昭さんの小説「漂流」に引き込まれました。江戸時代、難破して無人島に打ち上げられた水夫の物語。... 吉村昭さんの小説「漂流」に引き込まれました。江戸時代、難破して無人島に打ち上げられた水夫の物語。元の世界に戻れない絶望とともにどう生きるかを、吉村さんはレポートのように冷静に記録していく。主人公・長平の送る日々は、出口のない場所での生き方。それはどこかで、現実へのヒントにもなっていく。 作業が命をつなぐ物語は実話に基づいています。現在の高知県の水夫が、無人島で10年余り生き延び、ある方法で生還した本当の話がベース。また、吉村さんは序文で、第二次世界大戦が集結したと知らずに密林で生存を続けた日本兵にもインスパイアされたことを綴っている。 長平ら4人を乗せた船は、流れ流され、太平洋の孤島にたどり着く。そこは火山島で、樹木や川、湖も見つからない。当然、食いつなぐための果物、野菜はない。かろうじて、海岸沿いで見つかる貝、びっくりするぐらい大きな海鳥の肉を食べて生き延びていく。当然、火を起こすことは