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松平頼則が残したもの|石塚潤一
一九二五年、秋。フランスのピアニスト、ジル=マルシェックスは、帝国ホテルロビーにおいて、六夜に渡... 一九二五年、秋。フランスのピアニスト、ジル=マルシェックスは、帝国ホテルロビーにおいて、六夜に渡る連続演奏会を挙行した。日本楽壇のメインストリームはドイツ音楽へ目を向けており、フランス音楽など噂ばかりで稀にしか聴けなかった頃の話である。ドビュッシー、サティ、六人組の作品を中心に、実に三十三曲もの日本初演曲を含んだプログラムは、音楽専門家だけではなく、在京の趣味人の興味をも惹きつけ、後に梶井基次郎は、これらの演奏会の印象をもとに、小説「器楽的幻覚」を書くことになる。さて、これら一連の演奏会を聴いたことを機に音楽家への道を歩み始めた青年がいる。彼は、ほぼ独学の末に作曲家となり、フランス近代音楽の和声法から、総音列技法、アレアトリーに至る西欧最先端の音楽語法を、確実に自分のものとして行った。その姿は、あたかも日本の洋楽受容史を体現しているかのようである。しかしながら、真に重要なことは、彼が新しい