川面から児玉町へ 1 (全4回)｜Let's大恩寺!｜note

川面から晩秋の暖かな日、組み立てたカヌーを小貝川に浮かべた。今までに川下りの経験はない。流れの緩やかな岸辺近くで練習しようと船を出したとたん、意図に反して川の中央へ流されていく。舳先を岸に向けて漕いでも、横へ滑っていき思い通りには進まない。慣れないパトリングで水しぶきを浴びたり、防水ケースに入れたスマホで川面からの写真を撮ったりしながら、再び岸辺へ寄せて上陸した。準備に時間を取られてしまい僅か数百メートルの川旅ではあったが、今年いちばんの充実した時間を過ごした。マスクを外して川面を漂っているあいだは、世の中の喧騒が遥かに遠い土地の出来事に思えた。 僕が独りでカヌーの進水式を行なったのと同じ日に、ある取材記事が朝日新聞に載った。コロナ禍で仕事や住居を失い、行き場をなくした大勢のベトナム人たちが埼玉県の大恩寺にたどり着き、集団生活をしているという。 船橋のKさんと連絡をとり、僅かな支援物資を持

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侍ズの書き手のエースのひとりKokuboさんです🐱💗そしてレビューと蒸し野菜は？