「オフィチーネ パネライ」のスケルトン仕様の機械式時計はここが違う！

パネライ「ロ シェンツィアート」の新作は刺激的だ。３Dプリンターによるチタンの中空構造ケースをはじめとした緻密なワークは、圧倒的な存在感と異次元の軽さを実現。トゥールビヨンを装備したこのスケルトンは、新時代のハイパー高級腕時計である。 ものの構造とかたちに興味があるのは、芸術系の大学で博士課程時代を過ごした経験と無関係ではない。自己のクリエイティビティを実体化するところであるから、そのアプローチも一筋縄ではいかない。電気ドリルで彫刻をしたり、キャンバスのかわりに型枠に流し込んだコンクリートに絵を描くものもいた。 芸術性が繊細であるほど、表現手法は手荒な場合が多いことは珍しくないものなのだ。パネライの時計には、そのことをよく想う。荒々しいほど身体的であり、直接的な魅力を持つことは言うまでもない。一方で、本当は理性的なブランドであるというアンビバレンツが、パネライの最大の魅力ではないのだろうか

[mensprecious]

「オフィチーネ パネライ」のスケルトン仕様の機械式時計はここが違う！