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人たらしの神様・竹下 登流「気配り、目配り、カネ配り」
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人たらしの神様・竹下 登流「気配り、目配り、カネ配り」
竹下登先生はよくとっちゃん坊やとか、人柄がいいとか言われますが、ただニコニコしてたわけではありま... 竹下登先生はよくとっちゃん坊やとか、人柄がいいとか言われますが、ただニコニコしてたわけではありません。なかなかしたたかな人で、だからこそ総理大臣にまでなれたのでしょう。「汗は自分でかきましょう。手柄は人に渡しましょう」とよく話し、それを実践した政治家でした。しかし、そこには政治家としての計算があり、「俺は将来、内閣総理大臣になる」という先を見据えた戦略によるもので、ある意味では竹下流の“男の美学”もあったのでしょう。 当時ニューリーダーと言われていた竹下、安倍晋太郎、宮沢喜一、中川一郎の各先生の中で竹下先生は、最年少で官房長官になるほど出世が早いこともあって、「あいつはずるい」「やりすぎだ」といった批判を受けないよう気をつかっていたと思います。竹下先生は政治の妬み、僻み、やっかみが渦巻く世界で生き抜くためには、手柄を人に渡すことで、少しでもこのリスクを下げようとしたのでしょう。そのためには