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「天の主釣り」 - 日々人 細胞分裂
狭い飛空艇の操縦席。 唸るエンジン音に耳が慣れてくると震える鼓膜の更に奥、私の脳は静けさを感じ始め... 狭い飛空艇の操縦席。 唸るエンジン音に耳が慣れてくると震える鼓膜の更に奥、私の脳は静けさを感じ始めていた。 人には仕事終わりに一息つく趣味のようなものだと告げているが、本音としてはそんな気の休まるようなものではない。 雲を突き抜け、高度が安定してしばらくすると体がいつものようにがたがたと震え出した。 格安で仕入れたおんぼろのふたり乗り飛空艇では空調も自動操縦もあまり機能していない。 微かな隙間風が吹き抜けるおまけつきだ。 分厚い防寒着を身にまとったまま、狭い操縦席で身体をひねり、後ろの席に転がっている湯の入った水筒を手繰り寄せる。 こぽこぽと用意していたカップにお湯を注ぎ、インスタントコーヒーを啜る。 操縦桿に軽く手を添え、曇ったゴーグルを外し、窓に顔を近付けて夜空をうかがう。 上空は今日も大きく波打ち、その高波の奥で月が滲み揺らめいている。 天の川と聞いて、天体のことを思い浮かべる人はも
2017/07/23 リンク