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吉川『三国志』の考察 第286話「馬謖を斬る(ばしょくをきる)」
諸葛亮(しょかつりょう)をはじめとする蜀(しょく)の諸将が、敗軍とともに続々と漢中(かんちゅう)... 諸葛亮(しょかつりょう)をはじめとする蜀(しょく)の諸将が、敗軍とともに続々と漢中(かんちゅう)へたどり着く。 諸葛亮は、街亭(がいてい)の戦いに関わった王平(おうへい)・魏延(ぎえん)・高翔(こうしょう)から話を聞いたうえ、大敗の責任を取らせる形で馬謖(ばしょく)の処刑を断行した。 第286話の展開とポイント (01)長安(ちょうあん) 長安に戻った司馬懿(しばい)は、ただちに曹叡(そうえい)にまみえて奏した。 「隴西(ろうせい)諸郡の敵はことごとく掃討いたしましたが、蜀の兵馬はなお漢中に留まっております。必ずしも魏(ぎ)の安泰が確保されたものとは言えません」 「ゆえにもし臣をして、さらにそれを期せよと勅したまわるならば、不肖、天下の兵馬をひきい、進んで蜀へ入って、寇(あだ)の根を絶ちましょう」 曹叡は献言を嘉納(喜んで受け入れること)しようとしたが、尚書(しょうしょ)の孫資(そんし)が
2020/05/10 リンク