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300℃で加熱した「CIコンドライト」は「リュウグウ」のサンプルに似ることが判明
「CIコンドライト(イヴナ型炭素質コンドライト)」という珍しい種類の隕石は、太陽系誕生直後の情報を... 「CIコンドライト(イヴナ型炭素質コンドライト)」という珍しい種類の隕石は、太陽系誕生直後の情報を保存している始原的な物質と考えられており、長年の惑星科学における標準的な物質として利用されてきました。一方で、2020年に地球に届けられた小惑星「リュウグウ」のサンプルとCIコンドライトには多くの共通点があるものの、異なる性質もいくつか発見されています。その1つは反射スペクトル(※詳細は後述)の違いです。 東北大学の天野香菜氏などの研究チームは、リュウグウのサンプルの反射スペクトルを測定した上で、比較対象としてCIコンドライトの1つ「オルゲイユ隕石」を様々な条件で分析しました。その結果、オルゲイユ隕石を300℃に加熱することで、リュウグウとよく似た反射スペクトルを得ることに成功しました。実験条件から考えると、今回の結果はオルゲイユ隕石が地球環境によって予想以上に変質していることを示しています。
2024/01/04 リンク