日本の製造業が再び世界で輝くために必要なこと

日本の製造業の低迷が取り沙汰されるようになって久しい。かつて「メイド・イン・ジャパン」は高品質・高機能の代名詞であり、日本メーカー製の自動車や家電製品は世界中で飛ぶように売れた。しかし今日、こうしたメイド・イン・ジャパンブランドのアドバンテージはすっかり失われたかのように見える。今や韓国、台湾、中国といったアジア諸国のメーカーは、製品の品質そのもの、つまり「製造品質」の面において日本メーカーと肩を並べつつあるのだ。 また、消費者の嗜好や価値観が多様化し、世界市場のボリュームゾーンが先進国市場から新興国市場へとシフトするに伴い、かつて日本製品の最大の武器であった高品質・高機能は、むしろ過剰品質・過剰機能と捉えられる向きも出てきている。むしろ今求められているのは、絶対的な製品品質ではなく、市場ニーズを的確に捉え、それにマッチした製品をいち早く市場に投入できる「設計品質」の方なのだ。さらにいえば

[myitnews]

日本の製造業が再び世界で輝くために必要なこと