レプリカ（創作掌編） - かきがら掌編帖

記念日なので、彼は特別なレストランを予約した。 店の名は『レプリカーレ』といい、「三ツ星クラスの完全コピー料理」で評判のレストランだ。 「嬉しい。前に私が行きたがっていたのを覚えていてくれたのね」 ドレスアップした彼女が、瞳を輝かせて彼に笑いかける。 「うん、あの頃はまったく予約が取れなかったけれど、ようやくブームも落ち着いてきたみたいだね。それにしても、すごく高級感があふれているのに、お店の人に威圧感がなくてほっとしたよ」 「そうよね。お料理はレプリカでも、インテリアとサービスは本物っていうのが、このお店の売りだから。一流のサービスは、お客に居心地の悪さを感じさせないんですって」 小声で話していると、サービス係りのギャルソンがメニューを持ってきた。 熟慮の末、彼女が選んだのは「瀬戸内オーベルジュのディナーコース」だった。彼も同じものを注文する。 「僕にはよくわからないんだけど、レプリカ料

[kibikibinote]

ああ、口がおにぎりになってしまいました(^_^)ちとせさんのおにぎりが食べたーいです。ツナマヨか明太子がいいなー♪

[keystoneforest]

レプリカ料理、、、ん？パプリカ料理のこと？って勘違いして読み始めたので、話がこんがらがってしまいました。やはり手で握ったおにぎりが一番美味しい。納得です^_^

[konma08]

ホッコリとした物語をいかが？？(*´ω｀*)

[shinrinsen]

楽しんでやるって素敵なことだなあ、なんて改めて思いました。

[Nickq]

三ツ星クラスの完全コピー料理は可能でも、おにぎりのコピーは難しいでしょうね。1口で子供の頃の運動会や遠足の記憶が呼び覚まされるようなそんな懐かしいおにぎりは、どんなに似せようとしても難しい気がします。

[bob0524]

人は食べ物ではなく記憶を食べているのかもしれません。

[harienikki]

内装とサービスは本物で料理はレプリカ。内装とや店構えはレプリカでおにぎりは本物。おそらく口コミは桜でしょうか？レプリカから本物へ誘導していくオーナーに一本取られているとは…客は露知らず。ひぇ〜(^◇^;)

[URURUNDO]

怖くて　寒い感じを受けるのは私だけでしょうか？。淡々と綴られる文章もよりそう思わせます。

[iriskun]

僕がまだ、幼稚園に通っていた頃です。地元にあったスナックのカウンターの丸椅子に座って足をブラブラさせているとママが洒落た器におにぎりをのせて出してくれました。そのおにぎりの美味しかったこと。

[Emily-Ryu]

楽しいお話でした☆toikimiさんとオフ会するときは、レプリカ―レを予約したい！って思いました。帰りにおにぎりも買いたーい♡

[rio-masaki]

すごい！近未来のレストランですね？未だに3Dプリンタの意味がいまいち理解できていないのですが・・コピー料理の後は、手作りのおにぎり、美味しそうです。私もちとせさんみたいな老後が良いなあ。

[KAERUSAN]

(y^ω^)y　本物も「気持ちの問題」、レプリカも「気持ちの問題」ということでしょうか☆彡