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フェイスブック「リブラ」が犯した致命的なミス
昨年6月、フェイスブックが独自のデジタル通貨「リブラ(Libra)」の発行計画を公表。「これまで銀行口... 昨年6月、フェイスブックが独自のデジタル通貨「リブラ(Libra)」の発行計画を公表。「これまで銀行口座を持てなかった金融弱者を救済する」という美しい大義名分と、ペイパル、イーベイ、VISA、マスターカードなどそうそうたる企業が「リブラ協会」への参加を表明したことで、フェイスブックが一気にデジタル通貨の覇権を握るのではないかという見通しが世界中に広がりました。 あれから1年、リブラ計画の動向を追い続けてきた筆者に浮かんできた疑念は「フェイスブックは、実はもうリブラを諦めたのではないか?」ということです。そして、今月15日にフェイスブック傘下のメッセージアプリWhatsApp社が、ブラジルで「ワッツアップ・ペイ」(WhatsApp Payment)という電子決済サービスを始めるというニュースを知り、疑念が確信に変わりました。 もしフェイスブックが本気でリブラを発行するつもりなら、「ワッツアッ