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菅首相が「よさげな改革」に固執するのは危険だ
菅政権が誕生して1カ月が経過した。菅義偉首相は、外交政策などは安倍晋三政権をほぼ踏襲する一方で能力... 菅政権が誕生して1カ月が経過した。菅義偉首相は、外交政策などは安倍晋三政権をほぼ踏襲する一方で能力重視の閣僚登用を行い、デジタル庁創設による行政機能強化、幅広い規制見直しに力を入れている。 「国民のために働く内閣」という菅首相の意思が明確で、これに対する国民の期待が大きいことが総じて高い支持率の背景にあると思われる。内閣は始動したばかりだが、規制改革推進会議が司令塔となって各政策を進めることが明確になり、はんこ・書面廃止などの行政手続きの見直し工程表がすでに報じられている。 新政権は官僚機構を「一段と動かす体制」に また、首相官邸の陣容をみると、実績を挙げた官僚を重用する姿勢が明確で、かつ官僚機構を動かす体制が強化されたとみられる。安倍政権では、首相との関係が強い実力者が官邸のメンバーになり政策実行の主軸になっていた。 一方、菅首相自身が官房長官として霞が関との関係を構築してきたので、政策