日本の中年男性｢貧乏転落｣が続出しかねない訳

政治がつくりだす貧困 中村淳彦（以下、中村）：ネオリベの導入でもっとも影響を受けたのは、労働集約型の公的サービスの現場で働いている人たちでしょう。先日、コロナ禍に大病院が看護師を手取り14万円台、ボーナスなしで働かせていることが問題になって、炎上していました。ネオリベ下で保育士にしても介護職員にしても、公的な現場仕事は限界まで賃金を下げようみたいな意識が働いていた。 介護保険の介護報酬にしても、保育園の公定価格にしても、財務省が下げ基調を要請して、どれだけ低賃金で働かせるかみたいな攻防がある。挙げ句に資格ビジネスが入ってきて、仕事につこうと思うと学校や研修にお金を使わされ、規制緩和で人材会社もはいってきてどんどん搾取されている。 藤井達夫（以下、藤井）：机上の理論としては僕も理解していたつもりですが、現場の話を聞くと背筋が凍りますね。 中村：みんなよくそんな仕事を選ぶなと思うけど、やりがい

[orzie]

“みんなよくそんな仕事を選ぶなと思うけど、やりがいとか社会貢献みたいなロジックを積み重ねるので希望者はいるし、当事者はダブル、トリプルで搾取されていることに気づかない。”

[toro-chan]

「現実は政治が貧困を作りだし」ってのは分かる。でも、中年男性が「転落」するのは能力がないからではなく、政治の貧困だろう。苛烈な業務命令と、柔軟性という相反する性質を持たせるのは無理があると思う

[sgo2]

産業の集約化≒職という収益源の寡占化だから、職の分配(ワークシェア)か創出、或は利益の再分配(BIなど)が必要。が、海外で生産→輸入という抜け道の対策(禁輸や関税は論外)を考えないと成功はしないはず。