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2021年度予算、「短期国債が4割」の異常事態
日本の財政は自転車操業状態に入りつつある。 通常国会で審議中の2021年度当初予算案は、一般会計の歳出... 日本の財政は自転車操業状態に入りつつある。 通常国会で審議中の2021年度当初予算案は、一般会計の歳出総額が106.6兆円にのぼる。税収等で63兆円を賄うが、43.6兆円もの国債を新規に発行し、財源を工面しなければならない。 国債の大量発行は今に始まったことではないが、2021年度の予算案がこれまでと異なるのは、国債発行計画である。 市場を考慮し、事前に国債発行計画 国債発行計画は、借り換える国債と新規発行する国債を合わせて、1年間でどれだけの国債をどのように発行するか、財務省が前もって計画を示すものである。これは国会の議決対象ではないが、国債市場の需給を見計らいながら、金融機関が国債発行を予見できるように策定される。 2020年度当初予算の場合、新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前の2019年12月20日に国債発行計画が立てられた。 当初予算段階では、借換債と新発債を合わせて153.5