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千葉雅也「なぜあなたは哲学を学ぶべきなのか」
──深く抽象的にというのは、私たちが普段見ている目線を変えるということでしょうか? 千葉:普段の目線... ──深く抽象的にというのは、私たちが普段見ている目線を変えるということでしょうか? 千葉:普段の目線より引いたところから見ると言ったほうがいいかな。例えばビジネスシーンでこうすべきだ、ああすべきだということで、2つの意見がぶつかっているとする。すると「君はどっち側に立つんだ?」と選択を迫られますよね。仕事なのだから、どちらかに決めなきゃいけない。つまり片方を諦めなければいけないと。仕事の場に限らず、例えばネットを見ていると、毎日のようにいろいろな話題で、いろいろな対立が演じられていて、「白黒はっきりさせろ!」という状況がすごく多い。 状況に埋没しないというのが哲学の基本姿勢 ──そうですね。Twitter上の意見のぶつかり合いを見ていて、疲れてしまうこともあります。 千葉:僕もTwitterを長くやっていますけど、昔はもっとみんながそれぞれ日常の勝手なことを、ひとりごとのようにつぶやいてい
2022/07/11 リンク