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「原子力の技術と人材を維持することが重要」
――電力市場の自由化が進む中で、2030年の電源のベストミックスを決める意義をどう考えていますか。 2030... ――電力市場の自由化が進む中で、2030年の電源のベストミックスを決める意義をどう考えていますか。 2030年というと遠い将来のように考えられるが、電力業界にとって15年後は「明日」のようなものだ。火力発電所を建設するにもアセスメントを含めて10年以上かかる。再生可能エネルギーの中でも地熱などはやはり開発に長期を要する。東電の東通原発は誘致決議から着工まで40年もかかっている。15年後の電源をどのように賄うかを議論しておくことは、どのような制度改正があろうとも必要なことだ。 ――経産省は電源構成を決める前提としての2030年時点の電力需要全体について、2013年度比約1%増の9808億キロワット時と試算しました。これは、年率1.7%の経済成長を前提に、省エネ対策で電力需要を約17%削減することで実現するとしています。 2000~10年のトレンドを見ても、GDP成長率と電力消費量はリンクして