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『幻の漂泊民・サンカ』 沖浦 和光 | 考えるための書評集
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『幻の漂泊民・サンカ』 沖浦 和光 | 考えるための書評集
幻の漂泊民・サンカ (文春文庫) 沖浦 和光 昭和前期から終戦まで三角寛の猟奇的なサンカ小説がブームに... 幻の漂泊民・サンカ (文春文庫) 沖浦 和光 昭和前期から終戦まで三角寛の猟奇的なサンカ小説がブームになった。国家統制が厳しくなってゆく世の中に、山中を自由に移動し漂泊する姿にロマンや憧憬を感じたのだろう。柳田國男も渡来系の支配者に対して先住民は山人となってその支配に抗したというロマン的な発想を描いていたようだ。 ときたま見かける「サンカ」という文字になんなのかという一瞥を加えることはあったのだが、こんかいこの本を読んでみて、漂泊の自由に憧れる「虚像がつくりだした」ものであるという観をもった。定住民というのは時の権力者に支配されてがんじがらめになっているものである。権力に屈せず、権力の網の目からも逃れて、山中を人知れず放浪する自由な漂泊民に憧れるというのは、軍国主義化の時代においてはもっとも激しく希求されたのだろう。 柳田のように古代からの先住民の末裔だという説もあったが、著者は江戸時代の