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〝膨張〟するコンパクトシティに歯止めを
人口減少と高齢化が進むなか、自治体の中心部への居住と各種機能を集約し、人口集積が高密度なまちを形... 人口減少と高齢化が進むなか、自治体の中心部への居住と各種機能を集約し、人口集積が高密度なまちを形成する「コンパクトシティ」を目指す取り組みが、特に地方都市で行われてきた。基本コンセプトは、市街地の拡大を抑制し、都市機能(行政機関や商業施設など)を集約するとともに、人口密度のなるべく高い状態を維持することである。これにより、たとえ人口減少が進んでも、都市のにぎわいや都市機能へのアクセス性を低下させないようにすることを狙っている。しかし、この理念自体は正しいが、郊外に住む人を中心市街地に移住させることは容易ではない。 除雪費用などの財政負担軽減の観点から、早い段階で積極的にコンパクトシティを推進してきたのが、青森市である。同市は、2001年にコンパクトシティのシンボル的施設として、青森駅前に官民複合施設フェスティバルシティ・アウガ(略称:アウガ)を設置したが、開業以来テナントの売り上げ低迷によ