ピエロになって夫や子どもを捜す、行方不明者捜索サーカス メキシコ

メキシコ・ゲレロ州のエスクチャパ村で、「行方不明者を捜す日」に行われたサーカスの公演（2019年1月22日撮影）。(c)Pedro PARDO / AFP 【4月6日 AFP】ぴんと張られたワイヤロープ、ピエロや曲芸――「行方不明者捜索団（Missing Persons Search Brigade）」は、暴力がはびこるメキシコ・ゲレロ（Guerrero）州にある村、エスクチャパ（Escuchapa）の陰気なバスケットコートをサーカスに変えた。 メキシコでは2006年に政府が麻薬カルテルとの戦争を宣言し、街角に軍を出動させるようになって以来、25万人近くが殺害され、4万人が行方不明となっている。暴力によって荒廃した場所は多く、エスクチャパ村もその一つに含まれている。 笑いと魔法と鮮やかな色であふれる即席サーカスの裏には、暗い目的が隠されている。小学生たちに、自分たちの住む村や町の周りに行方