廃プラが肥料に！？ 植物由来、尿素へ変換 東工大など仕組み開発 / 日本農業新聞公式ウェブサイト

東京工業大学などは、植物を原料にしたプラスチックを簡易な方法で分解し、化学肥料の尿素に変換する仕組みを開発した。作られた尿素が植物の成長を促す効果も確認。植物性プラスチックの肥料化技術が確立されれば、回収した廃プラを原料に肥料を製造し、農業生産に活用できる可能性がある。 同大学と東京大学、京都大学でつくる研究チームは、トウモロコシやサトウキビなどの植物由来のブドウ糖を原料に「イソソルビド」という物質を合成。これを基に、自動車の内装や外装の部品にも使われるプラスチックの一種「ポリカーボネート」を作った。 このポリカーボネートの粉末をアンモニア水に浸し、９０度で６時間加熱したところ、窒素肥料として使われている尿素とイソソルビドに分解できた。加熱せず、常温で浸した場合も２、３週間ほどで分解できた。 研究チームは、分解してできた尿素やイソソルビドを、生育試験に使われることが多いシロイヌナズナに与え