「IAEAの査察カメラを撤去」 イラン、核開発でさらに強硬姿勢：朝日新聞デジタル

イランが米欧や国際原子力機関（IAEA）に対する強硬な姿勢を貫き、緊迫している。イランと米欧の核合意をめぐる協議は再開の見込みが薄いなか、米欧側はイランが核兵器を開発する能力の獲得に近づいているとみて懸念を募らせる。 IAEAのグロッシ事務局長は9日、緊急の記者会見を開いた。IAEAがイランの核開発を監視する目的で核関連施設に設置したカメラのうち27台について、イランが8日夜、撤去する意向を通告してきたと明らかにした。27台の稼働が止まった場合、イラン国内に約40台が残るという。 IAEAにとって査察の手段が制約されれば、イランによる核開発の状況を把握しにくくなる恐れがある。グロッシ氏は「査察の継続性に重大な課題をもたらす」と述べた。 8日にはIAEAの定例理事会…