新興市場は下げ止まりへ、強気派が弱気派上回る－調査

新興市場資産を巡り、強気派が弱気派をついに上回り始めた。 ２四半期連続で下落した新興市場資産はようやく下げ止まり、10－12月（第４四半期）は横ばいとなる。ブルームバーグがまとめた調査がこのような見通しを示した。アルゼンチンやトルコの中央銀行が通貨防衛の措置を取ったことが安心感をもたらした。 26社の投資家、トレーダー、ストラテジストを対象とした調査によると、新興市場通貨と債券では、中南米が東欧と中東、アフリカのパフォーマンスを上回る見込み。株式ではアジアが最有望視されている。大統領選挙を受けてメキシコ資産が最も選好されている一方、固有の問題が新興市場全体への感染リスク懸念を誘ったアルゼンチンとトルコはアンダーパフォーマンスが続くとみられている。調査は９月25日―10月２日にかけて実施した。 ＮＮインベストメント・パートナーズの新興市場債責任者、マルセロ・アサリン氏は「アルゼンチンとトルコ