日本の新型コロナとの戦い支えた保健所、地域に根差す公衆衛生が効果

神奈川県川崎市で保健所業務を統括する保健所感染症対策課の小泉祐子課長は同市での新型コロナ感染のピーク時には、人口約150万人の同市の受付窓口に１日700件を上回る相談が寄せられたこともあったと振り返る。 特にタレントの志村けんさんが亡くなった３月29日以降、高齢者からの相談件数が急激に増え、「現場では一つの電話に３回線あったが、鳴り止まないと聞いた」といい、切ると次の電話がすぐに鳴るような状況だったという。 今回の新型コロナへの対策では、陽性と診断された患者の健康状態の確認や濃厚接触者の有無を含めた感染経路の確認作業などは各地の保健所の主導で行われた。小泉氏によると、川崎市内に数カ所ある保健所支所の人員は平均６－８人だが感染拡大局面では土日も含めて毎日稼働し、夜は連日、日が変わるぐらいまで長時間業務が続いた。 川崎市で確認された新型コロナ累積感染者数は300人弱。６月以降では15人で新規感

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「川崎市内に数カ所ある保健所支所の人員は平均6－8人だが感染拡大局面では土日も含めて毎日稼働し、夜は連日、日が変わるぐらいまで長時間業務が続いた。」