人民元上昇の流れ途絶か、１ドル＝７元への下落見込むアナリストも

人民元は週間ベースで２年ぶりの上昇率を記録したが、こうした流れは途絶えつつあるようだ。一部のアナリストは人民元が１ドル＝７元に下落すると予想する。 上海で先週、新型コロナウイルス対策のロックダウン（都市封鎖）が緩和されたことで人民元は2020年以来の大幅値上がりとなったが、スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン（ＳＥＢ）とナットウェスト・マーケッツは人民元の下げが再開すると見込む。市場の焦点が米中の金融政策乖離（かいり）拡大や中国経済のさらなる低迷に移るとみている。 ＳＥＢのアジア戦略責任者、ユージニア・ビクトリノ氏は「計画された新型コロナ制限措置緩和は速やかな生産再開には直接つながらない」とし、「上海と北京で制限は続いており、人民元は脆弱（ぜいじゃく）な状態のままだろう」と指摘。４ー６月（第２四半期）中に１ドル＝７元に下落するとの予測を示した。 この水準は米中貿易摩擦のさなかに重要な支