新興国通貨のキャリー取引復活か、世界的金利ピークの兆候がお膳立て

新興国通貨のキャリー取引復活か、世界的金利ピークの兆候がお膳立て Marcus Wong、Matthew Burgess 数カ月間にわたる市場の大きな混乱が収まりつつある中で、魅力的な利回りと低ボラティリティーの恩恵を受ける人気の通貨取引に有利な状況となりつつある。 米経済は減速しつつあり、世界的に金利がピークに達しようとしている兆候が示されており、低利回り通貨で資金を借りて高利回り通貨を買うキャリートレードを投資家が新興国市場で再開するお膳立てが整いつつある。国際通貨基金（ＩＭＦ）は米経済が減速してもアジアを中心とする新興国の経済は有望と予測しており、この戦略の成功に適した要素が数年ぶりにようやくそろったようだ。 ブルームバーグの指標によると、ドルで借りた資金を新興国通貨バスケットに投じるキャリートレードのリターンは今年に入り約５％と、過去３年間のマイナスからプラスに転じ、2021年以来

[equilibrista]

“ドルで借りた資金を新興国通貨バスケットに投じるキャリートレードのリターンは今年に入り約５％と、過去３年間のマイナスからプラスに転じ、2021年以来の高水準を記録”