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「やせ薬」オゼンピック、心臓や認知症にも効果か-既存薬業界の逆風に
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「やせ薬」オゼンピック、心臓や認知症にも効果か-既存薬業界の逆風に
ノボ・ノルディスクのオゼンピックは間違いなく、世界で最も話題にのぼる医薬品となった。本来は糖尿病... ノボ・ノルディスクのオゼンピックは間違いなく、世界で最も話題にのぼる医薬品となった。本来は糖尿病治療薬だったのが奇跡の「やせ薬」へと変貌を遂げ、供給が限られているにもかかわらずその売上高は記録を塗り替え続けている。この快進撃はまだ始まったばかりなのかもしれない。 オゼンピックをはじめとするGLP-1受容体作動薬に、当初の想定を超えて広範囲に及ぶ効果があることが最近の研究で明らかになりつつある。減量を助けることで多くの疾患リスクを減らせるが、それとは別に心臓や肝臓、腎臓を保護する効果があるようだ。薬物乱用やアルツハイマー病の治療に効く可能性も指摘されている。 これはさまざまな分野の医薬品や医療機器メーカーにとって悪いニュースだ。例えば米国では死因トップの心血管系疾患の治療に、年間約2500億ドル(約37兆4400億円)が費やされている。血圧を下げる薬やバイパス手術、ペースメーカーなどがこれに