【コラム】日本企業の未来を再定義、ＭＢＯ急増を歓迎－リーディー

日本で最も注目されている企業の中には、上場に嫌気を差しているところもある。 それが、大正製薬ホールディングスが先週発表した日本最大のＭＢＯ（経営陣による自社買収）の理由かもしれない。創業者である上原一族が株式の大半を握っているため、少数株主からの不満に直面してもこの提案は成功し、上場企業としての60年間に終止符が打たれると大方は予想している。 こうした道を選んだのは大正製薬だけではない。日本では今年、ＭＢＯが急増し、その総額は１兆円を超えようとしている。ベネッセホールディングスやシダックスもＭＢＯを実施し上場廃止となる。 この傾向は今後も続くだろう。多くの企業にとって、株式公開はもはや労力に見合うものではない。何十年もの間、日本での上場は容易だった。相場が低迷していたとしても、隣国である中国の台頭が日本に成長機会を提供していた。そして何よりも、株式が大きなリターンを提供しなければならないと