中国「スパモフラージュ」がＸやメタを標的に－過去最大の偽情報工作

米ユタ州のビジネスコーチ、スペンサー・タガートさんのツイッターアカウントが2020年、物議をかもす政治問題について投稿を始めると、大きな注目を集めた。米国の文化的な分断や黒人の人権擁護を訴える「ブラック・ライブズ・マター」への支持に関するツイートは、２人の中国大使館職員によってシェアされた。 だが、そのツイートを投稿したのは本人ではない。現在はＸ（旧ツイッター）と呼ばれるこのソーシャルメディアをタガートさんはここ５年利用していなかった。ソーシャルメディア分析会社グラフィカによれば、タガートさんのアイデンティティーは中国系の巨大なプロパガンダ組織に乗っ取られていた。 ブルームバーグ・ニュースが偽アカウントの存在についてタガートさんに知らせると、ハワイから応じたインタビューで「泥棒に入られたような感覚だ」と語った。その上で「もし私が共産主義や米国への憎悪を促進し、本当にそう言っているのだと思わ