バフェット効果で勢い増す総合商社。三井物産や｢王者｣三菱商事…序列は今後どう変わる？アナリストに聞く

国内企業の中でもトップクラスの売り上げを誇る総合商社。 特に、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事の五大商社は、投資の神様と称されるウォーレン・バフェット氏が保有する｢バフェット銘柄｣としても知られている。 商社のビジネスは多岐にわたり、一見すると各社の事業は似通っている。ただ、業績をひもといていくと、総合商社の違いが見える。大和証券で商社セクターを担当する永野雅幸シニアアナリストに、改めて総合商社の強さの理由や各社の序列変化の予想を聞いた。 2種類の｢儲け方｣と｢商材｣ 商社のビジネスは、｢儲け方｣と｢商材｣の2つに分解して考えると分かりやすい。 まず、商社の儲け方は、主に｢トレーディング｣と｢事業投資｣の2種類から成り立つと、永野シニアアナリストは言う。 トレーディングは、仲介事業者として商品の需要と供給を結びつけるビジネス。素材や食品など取り扱う商品は多岐にわたり、商社は仲